- ホーム
- 工場通信で知る 家具づくりの裏側
工場通信で知る 家具づくりの裏側 「この家具たちはどのようにして誕生したの?」 「NDstyle.や家具のことがもっと知りたい!」 デザイナーのアイデアや、工場での試行錯誤。 工場通信ではものづくりの裏側を紹介しています。 |
NDstyle. 工場通信 リビングダイニングを彩る木の枝のデザイン「branch」 |
葉っぱと小枝の自然デザイン 家に帰るとほっとでき、自然が素直に感じられる。 ウォールナットがアクセント 葉っぱのモチーフは、ソファのアームに採用。かわいらしさをワンポイントで表現しています。 また、ボードの手掛けやテーブ ル天板の木口にもウォールナットを採用。 濃い色調が白木のタモとの対比で映えることと、手に触れる部分の汚れを目立たなくすることへの配慮からのアイデアです。 |
構造体でもある枝 「branch」の意匠的なポイントは、チェアとソファのサイドフレームの枝形状です。 自然の枝を想起させながら、構造体としても葉っぱと小枝の自然デザイン家に帰るとほっとでき、自然が素直に感じられる。 そんな癒される空間づくりに役立つアイテムとして、自然にある優しい造形を取り込み、 温かみと手触りの良さがそなわる家具づくりを開発目標として着手したシリーズが「branch(ブランチ)」です。 そこで発想したのは、「枝分かれ」した立木の 姿と「葉っぱ」。 ストレートなアイデアをデ ザインのモチーフとして採用しました。 成立させることが試作の要件となりました。 最初の段階でのモックアップは接合部から割れてしまい、接合する位置と方法について試行錯誤を繰り返し、ようやく最終のフレーム形状を見いだしました。 |
解決策は現場にある スケッチの段階から社内での評価が高かった「branch」は、試作の段階では苦労の多い過程を経てきました。 スケッチでは自由に描けることでも、実際の製作ではつくり勝手、強度の保ち方、材料の合理的な使い方など、さまざまな課題をはらんでいることはしばしば起こることです。 こうした問題に直面したとき、解決策を導き出すのは現場でのすり合せです。 デザインも妥協せず、 製作においても不合理や無駄は出さない。 せめぎあうようなやり取りを重ねる中から、いままでの経験だけではつくり得なかった新しいものが生まれます。 あって嬉しい機能がいろいろ 「branch」は、小さな子どもへの安全性に十分に配慮し、日常の使いやすさについても さまざまな工夫が込められています。 カトラリーや薬の収納に便利なダイニングテーブルの引出し。 引出しや扉を組み合わせて 機能性高めたリビングボード。 座を外すと、子ども座布団とミニテーブルに早変わりするスツール。 おしりにやさしいベンチのクッション。 あって嬉しい機能性をそれぞれの アイテムにそなえています。 branch商品ページ |
NDstyle. 工場通信 日本の女性の生活体験から生まれた「COISL」 GOOD DESIGN AWARD 2010 |
お母さんと住まいにフィットしたテーブル 日本の女性の平均身長は158cm。 座が高すぎると感じるのは女性に共通の問題だと捉えて、「COISL(コイスル)」の開発に着手しました。 全体のサイズもコンパクトに、ただし座り心地の良さは犠牲にしないという方向性。 テーブルのサイズも見直してみようと、幅420mmの椅子を6 脚セットするには最小幅で何ミリが適切かを検証。 狭小といわれる日本の住まい事情にかなった、椅子6 脚をセットできる幅1600mmのテーブルをアイテムに加えました。
|
大人と同じ子どもデザイン 「COISL」は、子ども用の椅子をシリーズにラインナップしました。 子ども用の椅子は、子ども向けの単独デザインでつくられることが多い中で、大人の椅子と共通のデザインで製品化しました。 同じ家族の一員として、大人と同じものを使うことで嬉しさや安心を感じてもらいたいと考えたからです。 セットしたときに統一感がとれ、インテリア性を損ないません。 |
無垢のブナ材と座面のバリエーション フレームは無垢のブナ材でつくられています。 コンパクトチェアのスタンダードなデザインをめざしつつ、やさしい雰囲気や親しみやすさが備わるよう、丸みや曲線を多く取り入れています。 「COISL」の座面は、天然木突板の板座がブナとウォルナットの2種類、テープが3色用意されています。 同じタイプ、色でそろえなくても、異なるタイプを組み合わせるのも楽しいコーディネーションです。 背の形状は職人が手仕事で削り出したもので、背中へのあたり具合が快適に仕上がっています。 無垢材ならではの素材感を活かした、可愛らしさのあるチェアとなりました。 *この商品の販売は終了しました。 |
NDstyle. 工場通信 着座姿勢を4 通りに変えられるソファ「QUAD」 GOOD DESIGN AWARD 2015 |
可変性によるロングライフソファ ソファシーンに求めることは、人それぞれ違うものです。 テレビを見る。家族や友人と集う。お茶やお酒を楽しむ。 読書をする。うたた寝をする。 そして何をするかによって、座る姿勢や座り心地の要求も違ってきます。 座面は高めがいいか、低めがいいか。 背を伸ばして座るか、クッションにもたれるのか。 こうしたことは個人差があるだけでなく、ライフステージの変化や年齢、住まいが変わることでもソファに対する要求が変わっていきます。 住まう人の変化に応じて、座る姿勢を4通りに変えられる機能性を持たせたソファが「QUAD(クアッド)」です。 ソファの耐久性に加えて、暮らしと人の変化に応じた可変性を持たせることで、 生涯にわたって暮らしに寄りそえるロングライフ性をそなえるソファをつくり出すことがデザイン開発の狙いでした。 |
シンプルな方法と実用的な機能性 着座姿勢を変えられるように、長さの違う脚を前後で付け替えることができ、 後ろ脚の取付位置は2箇所に設けられています。 長短2本ずつの脚と、後ろ足の取り付け位置をローテーションさせるシンプルな方法で、 Active、Standard、Low、Easyの4タイプの座り心地が得られる座面高と座面傾斜角を設定することができます。 開発で難しかったのは、4タイプのいずれでも快適で実用性のある着座姿勢が得られるようにすること。 長短それぞれの脚の長さと脚の取付位置、本体の形状。 それらの要素の組み合わせが、どのタイプでも最適となるように試作検証を繰り返しました。 「QUAD」の機能に実用性を持たせることができたのは、 脚もの家具と箱もの家具に一貫して取り組むNDstyle.の生産態勢があったからこそ。 自社工場の得意を活かし、着座姿勢を4通りに変えられるソファが誕生しました。 *この商品の販売は終了しました。 |